マッドマックス、評判のストーリーをネタバレで考察。ひとことで言うと?

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「マッドマックス 怒りのデスロード」
評判のストーリーをネタバレで考察してみます。

「マッドマックス 怒りのデスロード」をひとことで言うと?

行きて帰りし物語

です。

かつて、児童文学の名作シリーズ、「ナルニア国物語」を日本語訳した瀬田貞二さん。

児童文学の構造について端的に示したのが上記の言葉です。

アンガスとあひるという絵本がありました。瀬田さんの訳です。

仔犬アンガスはとても知りたがりやです。
生垣の向こう側から聞こえてくる「ガーガーゲーックガー」という、やかましい音の正体でした。
ある日、家を抜け出し、生垣をくぐり抜けると、2羽のアヒルがいました。
最初アンガスが吠えるとアヒルは逃げていきました。ところが途中で攻守逆転。
逆にアヒルに追いかけられ無我夢中で家に逃げ帰り、ソファの下にもぐりこみます。

これを行きて帰りし物語と評したのです。英語で“There and back again”。

児童文学の根本的な物語は、どこかに行って帰ってくることだということですね。

例えば、ナルニア国物語は、棚の奥にナルニアというファンタジー世界があります。

ハリー・ポッターも魔法学校とハリーの家を往復します。

この往復運動こそが物語に大事な構造だたいうわけです。

そして、この構造を、もしかしたら映画の歴史上、もっとも端正に備えているのが「マッドマックス 怒りのデスロード」です。

マッドマックス 怒りのデスロードのあらすじは?ネタバレあり

というタイトルで書き出しましたが、実はあらすじといえるものはありません。

あるのは、A地点からB地点に移動する前半部分とそこから帰ってくる後半部分です。

もう少し言うならオープニング。

前半部分の前、冒頭では主人公マックスが、妻子の亡霊にさいなまれていること、イモータン・ジョー率いる軍団に捕まってしまうことのみが示されています。それだけです。

オープニングでトカゲを食べるマックスですが、砂漠という背景や、マックスの生活環境を見事に表したシーンですね。

右下が食われるトカゲです。

A地点からB地点までは、マックスは主人公らしい活躍はしません。

単に共闘関係にある女戦士フュリオサと移動するだけです。サポート役でしかありません。

追ってくる敵のボス、イモータン・ジョー。

真に主人公となるのは目的地に着いたところから。

目的を失って絶望したフュリオサと、彼女が率いる女たちに道を示します。

すなわち、帰るという道を。自分が示した道だからこそ、彼は獅子奮迅の活躍を見せます。

マッドマックス 怒りのデスロード、男女の描き方

スタート地点にたどり着いても、マックスは定住しません。

彼と女戦士フュリオサの間にいわゆる男女の関係はありません。

しかし最後に交わす目線になんとも言えない情緒を感じます。

男女の愛ではない、もっと原始的な情緒。

しかし男女、マックスとフュリオサの間にしか成立しえなかったであろう情緒。

非常に美しい余韻だと思います。

フュリオサが率いた女たちは戦士ではありません。

イモータン・ジョーやその息子たちから性被害にあっている女性たちです。

逃げると決める女性、怖くて引き返すことを提案する女性。

イモータン・ジョーの戦士のいまわの際に、傍にいてあげる女性。

様々なキャラクターが美しく描かれています。

マッドマックス 怒りのデスロードの世界背景

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CGなしで描き切った砂漠のカーチェイス。

デコトラみたいな戦闘車両でギターをかきならすミュータント。

非常に緻密に描かれた世界です。

小道具や衣装、武器など、とても細かいところまで描写されています。

山積みのハンドルを次々と手に取って出撃するウォーボーイズ。

彼らが使う銀のスプレー。

イモータン・ジョーの息子たちのミュータント。

イモータン・ジョーとフュリオサの決着。

キャラクターと世界観が完璧に両輪で演出された見事な世界観です。

マッドマックス 怒りのデスロード、その評価は?

「マッドマックス 怒りのデスロード」。ここ最近のリブートの中では最も成功した作品だろうと思います。

もっとも、ジョージ・ミラー監督はリブートとは位置付けていません。正当な続編と考えているそうです。
失った妻子の幻にさいなまれるマックスという描写があることからも明らかですが、相当な時間がたってからの続編であり、主演俳優はメル・ギブソンからトム・ハーディに代わってますから、まあリブートと言ってもいいでしょう。

映画館を出るときに、周囲のお客さんも大満足な様子でした。

「クレージーなやつばっかで笑えた!」「フェスみたい!」「北斗の拳みたい!」という声も多数ありました。

心の底から楽しんでいらっしゃったんだと思います。

でもクレージーなだけではありません。

七人の侍クラスの力強さを持った映画だと思いますが、どうでしょう。

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