タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密:感想とあらすじ(映画ネタバレ評価)

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タンタンの冒険とは、ベルギーの画家、エルジェが手掛けたコミック作品です。

初期の作品では、あまり執筆にあたっての準備がとれなかったこともあり、いきあたりばったりでストーリーを展開していたそうですが、しだいに緻密な取材と準備、構成と描き込みなど、全ての局面でこだわりをもって作成された一連の作品は、その完成度と面白さ、イラスト一枚一枚の美しさなど、本当に素晴らしい作品となっています。

さて、このシリーズはアニメ化もされていますが、今回ご紹介するのはCGバージョンです。
監督はあの、名匠スティーブン・スピルバーグ。

かつて、スピルバーグは、「インディジョーンズに似ている作品がある」と、このシリーズを渡されたそうです。

もちろん盗作や剽窃などではなかったわけですが、そのテンポや面白さにスピルバーグは脱帽したそうです。

そしてエルジェもまた、映画化するならスピルバーグにと言ったそうです。

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密のアクション

ストーリーはけっこう原作に忠実です。

ユニコーン号の帆船模型から出てきた羊皮紙には、かつて海賊に沈められた同船が積んでいた宝の隠し場所が記されていた。

3つの帆船模型を探す旅に出たタンタンは、ユニコーン号の船長の子孫、ハドック船長と危険な陰謀に巻き込まれていく。。。

という感じですね。原作でも評価が高いエピソードですし、エルジェも自信作と言ってたそうです。

ビーカー教授とサメマリンが登場しなかったのは残念ですが、公開時間を考えると仕方ないでしょうね。耳が遠い天才科学者、ビーカー教授はある種のコメディリリーフです。

これがサメマリンです。コクピットにタンタンが乗っているのがわかりますね。

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密のアクション

この映画にはけっこうな数のアクションシーンが詰め込まれています。

そして、そのいずれも、非常に楽しませるシーンです。

どう楽しいかと言うと、アクションシーンの流れがとても豊かで、飽きさせません。

単に大爆発して終わり、というようなものではなく、シーンの細部までとても練り込まれています。

例えば、バイクが疾走する。→ 大破する。→ ハンドルと前輪だけの部品が滑車になる

というような流れが随所にあります。

飛行機が墜落し、徐々にずり落ちていくキャラクターが回転中のプロペラに近づいていく、というシーンなどは往年のスピルバーグの腕の冴えを非常に感じました。

「レディ・プレイヤー1」よりも、はるかにスピルバーグらしい映画だと思います。

「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」

原作で同じみのコメディリリーフ、デュポンとデュボン。

マンガの笑いのリズムと、映画のリズムってけっこう違うんだな、と思います。

おなじことは、TVアニメの、例えば「ONE PIECE」などで、原作のギャグシーンをアニメ化したときに何かリズムがちがって感じられる感覚に似ています。

コマの大小や吹き出しのカタチで強弱をつけるマンガのリズムを、同サイズの画面で同じリズムに翻訳するのは難しいことなんでしょう。

ともかく、ギャグ要因であるデュポンとデュボンは、どちらかというとスベっているように感じられたのは、原作ファンとしては残念でした。

「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」CG

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これまた、スピルバーグ作品名だけあって、とてもレベルの高いCGです。

カメラが引いていると、人間と見分けがつかないくらいです。。。。。

いや、じゃあ人間でいいんじゃないの?と思ってしまう人は多かったのではないかと思うのですがどうでしょう?人間と変わらないCGによって、迫力はあるのですが、キャラならではの可愛らしさや、キャラでしか持ちえない魅力は消えているように感じます。

もう少し原作のタッチに近づけてもいいのかもしれませんが、そうするとアクションシーンの緊迫度や迫真度が薄れるかもしれません。

実写とまごうことなきルックスの映画ですが、本質的にはCGアニメです。実現しえない映像はもはや存在しません。とことんリアルに、フォトリアリスティックに作り上げられる映像技術がある時代だからこそ、どのていどのリアリティを目指すのか。

「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」は最高峰のリアリティですが、かたやクレヨンしんちゃんみたいなリアリティレベルもありますね。

そう考えた時に、キャラクターデザインのリアルさやデフォルメの基準や目安の設定はとても難しいものだと改めて思いました。

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